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NHK チョイス@病気になったとき「自分で治す!首と肩のコリ」を見て

[2022.11.21]

土曜日夜に、NHKにて「自分で治す!首と肩のコリ」が放映されました。個人的には、あまりニュース以外はテレビを見ないようにしているのですが、気になるタイトルでしたので、しっかりと拝見いたしました。
 番組内では、症状の改善には、「筋膜ゆらし」、「ストレッチ」そして、再発予防には「姿勢」が大切であることを強調していました。
「コリ」によって痛みが生じるメカニズムとしては、筋肉を包む筋膜とその部位で痛みをつかさどる神経の癒着で生じることが知られ、整形外科領域では「トリガーポイント」として従来より認識されてきました。「筋膜ゆらし」や「ストレッチ」とはまさしく、この筋膜と神経の癒着を解消させる、自分でできる手段として取り上げられていました。
 確かに、有効な手段と思います。
しかしながら、これらができて有効なのは、症状が比較的軽くて、筋膜由来のもの。
「夜よく眠れなくて、何度も目が覚める」、「痛くて力が入りにくい」といった症状が比較的強い場合や、「しびれ」をともなう痛みの場合には、これらの方法は難しいのではないか。と思われます。ある程度、安静や鎮痛薬等にて痛みが落ち着いて、運動療法に耐えられる状況になってから行うことで、より効果を発揮するものと考えます。

 いずれにしても、昨今、「トリガーポイント」に関する整形外科医と理学療法士の合同勉強会、セミナーが非常に多くなってきてきました。昔と比べて、「痛み」に対するアプローチがだいぶ整形外科医と理学療法士でより、近接してきていると実感しています。

 番組内でも理学療法士の活躍ぶりが注目されていましたが、当院でも積極的に理学療法士と連携を図り、少しでも痛みの苦痛から軽減する患者さんが増えるように診療にあたっていきたいと考えております。

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