足の慢性障害
症状
全体重のかかる足には、スポーツや歩行などで、いろいろな部位に痛みが生じます。
陸上競技やサッカー、バスケットボールなどのランニングやジャンプ動作の多いスポーツにおいて、慢性障害が多く発生します。
足の慢性障害には、種子骨障害、外脛骨障害、足底腱膜炎、踵骨々端症、踵骨滑液包炎などがあり、それぞれ特定の部位の痛みを訴えます。
原因と病態
足は、足根骨と中足骨が靭帯で結ばれ、縦横のアーチを形成し、筋肉や腱がこれらを補強しています。 スポーツにより、衝撃が続くと、足の骨や軟骨、靭帯や腱に障害をきたし疼痛が発生します。
足の使い過ぎ以外に、足の柔軟性低下や筋力不足、扁平足などの障害の発生しやすい足の形、不適切な靴、悪い路面での練習などが発症の背景になっています。
障害と診断
診察は圧痛点や痛みの局在、荷重位での足の変形などを調べます。
荷重位のX線(レントゲン)撮影をすると扁平足障害などの診断が可能です。(三笠のHP13の障害と診断の図をここに入れてください)
主に痛みの部位によって
診断が決まります。
- ①種子骨障害
- ②外脛骨障害
- ③足底腱膜炎
- ④踵骨々端症
- ⑤踵骨滑液包炎
予防と治療
治療
スポーツでいったん障害が発症したら、練習量を減らすか、一定期間の休養が必要です。
これに加えてアイスマッサージや温浴・低周波、塗布薬などの鎮痛消炎剤の使用、ステロイド剤の局所注射、足底装具の使用などの理学療法、などの対処法があります。
予防
発生要因をよく考え、その要因を取り除くことが大切です。
- ①足部および下腿筋のストレッチング
- ②スポーツ後のアイシングの励行
- ③足にフィットしたシューズの選択
- ④足底装具の使用
などで予防しましょう。