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レイノー現象

 寒冷などの誘因により手足の血行が悪くなって、皮膚の色が蒼白または紫色(チアノーゼ)になり、痛み、冷感、しびれ感を自覚し、次いで血液の流れが回復すると、逆に充血し赤くなる現象をいいます。身体全体や手足が冷たい空気や水などにさらされたり、強い精神的緊張やストレスなどが引き金となり、手足の細い動脈の強い収縮が起こることによって生じます。

 レイノー現象には原因不明のもの(レイノー病〉と何か他の病気があって起きる場合(レイノー症候群)の2つに分けられます。
 レイノー病は、30歳以下の女性に発症することが多く、血液検査で異常所見を呈しすることが少なく予後は良好です。
 レイノー症候群では、血液検査で抗核抗体が検出されることが多く、時に、進行してしまい、指趾が壊死することが生じることがありますので注意が必要です。

レイノー症候群を引き起こす原因
・リウマチ膠原病
・振動工具、ピアノ、タイプなどの反復使用による局所の外傷
・手指などに分布する神経や血管が肩の部分で骨や筋肉などによって圧迫される場合(神経血管症候群)
・動脈硬化などによって血管の内腔が狭くなる場合(器質性動脈疾患)
  など
 
 治療は、原因疾患があればその治療を優先します。
レイノー現象の誘因(寒冷、血管を収縮させる薬物、タバコ、機械的振動、精神的ストレスなど)を避ける必要があります。水仕事を控えたり、お湯、手袋足袋の使用などで、寒冷刺激を避けることが大切です。

 

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