TREATMENT
首の痛み:首や後頭部に強い痛みを感じることがあります。
首の動きの制限:特に左右に回す動きが制限され、首が固定された状態になります
頭の傾き(斜頸):首の回旋固定により、頭が不自然な角度に傾くことがあります。
環軸回旋位固定(かんじくかいせんいこてい)は、首の最上部にある「環椎(C1)」と「軸椎(C2)」の関節が正常な位置からずれ、回旋した状態で固定される病気です。頭や首に強い衝撃を受けた場合、上気道感染(風邪や咽頭炎)や関節炎、首周りの筋肉が異常に緊張することで、関節が回旋位で固定されることがあります。
首の動きや姿勢、痛みの部位を確認し、X線検査で環軸関節のずれを確認します。
通常は、カラー(首のサポーター)を使用し、環軸関節を安定させ、頚部を安静させることでほとんどが1週以内には改善します。痛みがある場合には、適宜、炎症や痛みを抑えるために消炎鎮痛薬を使用します。しかしながら、1週しても改善しない場合には、入院の上、牽引等の治療が必要となったり、他の原因が隠れている可能性が高いため注意が必要です。