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リウマチの治療

リウマチの治療一般的にリウマチとは関節リウマチのことを指す場合が多く、関節の内側にある滑膜と言われる部分が炎症を起こして、関節痛や関節の変形などをおこす疾患です。原因ははっきりとわかっていませんが、自己免疫疾患の一つとされています。

関節リウマチの初期症状として、朝に手を握ることが困難になったりする「こわばり」の症状がでてきます。昼頃には症状が改善していることが多くありますが、これが長く続くようになると、関節痛が起こるようになり、症状が進行していきます。さらに症状が進むと関節の変形等を起こすことがあります。

診断・治療

血液検査やレントゲン・CT等による画像検査にて、リウマチの診断をします。治療は抗リウマチ薬による投薬治療が一般的になっています。場合によっては、注射による治療や手術による治療を行うことがあります。

現在のところ、関節リウマチは、根治は難しいものの、症状の進行を遅らせたり、痛みを和らげたりすることができます。

早めの診断・治療が重要ですので、こわばりの症状等がありましたら、先ずは当院にご相談ください。

 

関節リウマチの原因は不明なので、関節リウマチの原因をとりのぞく根治療法は今のところ期待できません。しかし、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬や生物学的製剤を積極的に使うことによって患者さんのQOLを維持し、寛解を導くことが治療の目標となってきました。

 

現在はメトトレキサート(MTX)やバイオ医薬品(抗TNF製剤など)の使用により早期であればリウマチの進行を止めることが可能になりました。さらに今後新しい薬が次々と開発されていくと期待されています。

これらと炎症を抑える痛みをとる薬とを併用して関節リウマチの治療が行なわれます。

 

早期に治療しないと関節の破壊が進み、元のように回復することができなくなります。

この期間をwindow of opportunity と呼び初めの2年間くらいと考えられています。

本格的な治療はこの中ではじめられるべきです。

このように早期の治療は重要ですが、しかしとにかく早ければよいというものでもありません。

 

関節リウマチに対する本格的な治療は関節リウマチと診断され、その活動性があり、放置すると関節の破壊が進行してしまう可能性がある場合に行なわれます。ただリウマチ反応(RF)が陽性だからとか、手がこわばるとかだけで始める必要はありません。

少なくてもどこかの関節の腫れや圧痛(押して痛い)があることが目安です。

 

リウマチ治療の歴史

 

    関節リウマチの治療は薬物療法のない時代は温泉などの温熱療法に頼っていました。
     
    それが金が効くことが経験的にわかってきました。
このため金を注射する治療が盛んに なり、今でも注射として(シオゾール®)行われているほか、内服薬もあります(リドーラ®)。
     
 
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  ステロイドが1950年代に合成されるようになると、痛みが劇的に改善することから盛んに 使われましたが、その副作用もたくさんあることがわかり、最小量で治療するようになり ました。現在も使用されますが、メトトレキサートや生物学的製剤でも十分コントロールでき ない場合に限られるようになりました。
     
 
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  同様に痛み止めとしてのアスピリンが合成されるようになり、さらに効果のあるスリンダク (ボルタレン®)などの非ステロイド系消炎剤(NSAIDS)が盛んに使われるようになりました。
     
 
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しかしこれでも効果のない人に抗リウマチ薬(DMARDs)としてブシラミン(リマチル® )、サラゾスルファピリジン(アザルフィジン®)、ペニシラミン(メタルカプターゼ®)などが開発されてきました。

現在はメソトレキサート(MTX;リウマトレックス®、メトレート®)が重要な薬剤となっています。

 
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  また、免疫抑制薬としてタクロリムス(プログラフ®)があります。
     
 
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  そして21世紀になり、生物学的製剤(バイオと呼ばれます)が開発されたのです。
       
       

1. 非ステロイド抗炎症薬(消炎鎮痛薬)
2. 副腎皮質ステロイド(ステロイド)
3. 抗リウマチ薬と免疫抑制薬
4. 生物学的製剤 
5. JAK阻害剤薬
6. 骨粗鬆症の治療薬
 
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