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運動器不安定症

「運動器不安定症」は、例えば「歩行時にふらついて転倒しやすい、関節に痛みがあって思わずよろける、骨に脆弱性があって軽微な外傷で骨折してしまう」などの病態を疾患としてとらえ、それに対する運動療法などの治療を行うことによって重篤な運動器障害を防ぐことを目的にこの病態を認識していただくために命名された疾患概念です。「運動器不安定症」の英文名はMADS(Musculoskeletal Ambulation Disability Symptom Complex)です。

定義:
高齢化にともなって運動機能低下をきたす運動器疾患により、バランス能力 および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態
診断基準:
下記の、高齢化にともなって運動機能低下をきたす11の運動器疾患または状態の既往があるか、または罹患している者で、日常生活自立度ならびに運動機能が以下の機能評価基準に該当する者

機能評価基準
 1 日常生活自立度判定基準ランクJまたはAに相当
 2 運動機能:1)または2)
   1)開眼片脚起立時:15秒未満
   2)3m timed up-and-go(TUG)テスト:11秒以上

高齢化にともなって運動機能低下をきたす11の運動器疾患または状態:


注:日常生活自立度ランク
   J:生活自立   独力で外出できる
   A:準寝たきり  介助なしには外出できない
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