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Sedentary Lifestyleとどう向き合うべきか

[2023.05.22]

最近、数名の患者さんから、「先生、ブログ面白かったよ!」とのお言葉をいただきました。何となく、昨年暮れぐらいから、気ままな日記か、読書感想文でも書いてる感じでブログしてきましたが、引き続き無理のない範囲で更新していきたいと思っております!

さて、先日、慢性痛についてSedentary lifestyleという「座りっぱなし」の状態自体が、腰痛を中心とした慢性痛に影響している可能性があることを紹介させていただきました。しかしながら、日々の生活の中で「そんな運動なんて、する時間がないよ。」と思われる方も少なからずいらっしゃるのではないのでしょうか。そんな方々へ、ハーバード大学からの興味深い論文がありましたので、ここでご紹介したいと思います(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17425538/)。

ホテルの清掃員を2つのグループに分け、一方のグループには「皆さんが行なっている掃除作業は、良い運動になります。そして、そのように意識をして仕事に取り組むことで健康作りにも役立ちます。」と説明し、他方のグループにはこの説明はせずに、4週間、同一の仕事に従事してもらいました。結果、説明を受けて、運動を意識して仕事をした前者のグループを4週前後で、体重、体脂肪と血圧を計測すると有意に減少していることがわかりました。一方で、説明を受けずに清掃作業を行なった後者のグループでは、特に4週前とは変わらなかったとのことです。

 つまり、仕事がらどうしても、座り仕事が多くなってしまうにしても、また、運動する習慣がないにしても、少しでも座っているところから離れて、幾分でも「動く」ことを意識していくことが、無意識のうちに陥ってしまう「Sedentary lifestyle」から逃げ出していく鍵になりうることを教えてくれているように思います。自分も「動くことを意識」しながら、日々を過ごしていきたいと思っています。

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