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新百姓

[2023.03.15]

お気に入りの食堂で、紹介されていた本。思わず購入してみました。

 効率性や生産性を最優先に追求する現在の社会に疑問をもち「なぜ人は生まれてきたのか?」という問いに、「つくる」を思いっきり楽しむためと、応えている。周りを見渡せば物が溢れる昨今、完璧なモノを作ることが当たり前となり、結果、本来の「つくる」喜びを手放しているのではないか。と問う。「新百姓」とは、「つくる」喜びを大切にするヒトを定義する。新百姓は、「つくる」過程で生じた経験や、失敗をも楽しむのだという。

 これだけ物質的に恵まれているにも関わらず、日本の幸福度ランキングは上位にもないことのヒントを与えてくれているように思わされます。

 雑誌「新百姓」は、大量に刷られて、捨てられていく現在の出版物に対する新たな試みとして、増刷しない出版を掲げている、ている舎株式会社さんの価値観に共感し、発行部数限定888部としているとのこと。本書の裏表紙には、物質的な希少性を証明するために個体番号が刻印されているようです。近々、待合室に設置予定です。

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